巻頭言
関節の可動性
廣畑 和志
1
1神戸大学整形外科
pp.259
発行日 1988年4月10日
Published Date 1988/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105802
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この4半世紀の間に関節の運動訓練に対する考え方と技術は大きな変遷を遂げた.
術後の関節出血や浮腫が治まるまでは,関節を安静にするため副子などで固定するのが常識であった.骨折の整復や化膿性関節炎の術後は一定期間関節は不動に固定したものである.
ところが最近では“関節は動くもの,動かねばならない”と言うことが殊更強調されて実践されている.しかし,どんな場合でも関節機能の評価として痛みの有無,可動範囲の程度と安定性の3つの原則とそれらが密に関連していることも忘れてはならない.
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