Japanese
English
特集 障害評価
労災保険法と障害の評価
The Evaluatlon of Physical Impairment in Workmen's Compensation Law.
大隈 秀信
1
,
緒方 甫
1
Hidenobu Okuma
1
,
Hajime Ogata
1
1産業医科大学リハビリテーション医学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, University of Occupational and Environmental Health.
キーワード:
労災保険法
,
障害認定
Keyword:
労災保険法
,
障害認定
pp.277-283
発行日 1988年4月10日
Published Date 1988/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105805
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はじめに
この稿では,労働者災害補償保険法(以下労災保険法と略す)に関係する患者を取り扱う場合に必要となる法的知識,特に障害補償給付の際の障害等級の認定方法について簡単な手引きとして役立つよう概説することを目的としている.リハビリテーション医療に携わる医師としての障害認定上の具体的な役割は,障害補償給付申請書に添付される診断書の作成である.これらの書類は所轄労働基準監督署長に提出され,この診断書をもとに障害等級の認定が行われる.従って適切な等級の認定が行われるためには,診断書を作成する医師が労災保険法についてある程度実際的な知識をもち障害等級の認定に必要な所見を的確に記載することが必要となってくる.
本稿ではまず労災保険法の内容について概説する.次に障害等級の決定方法について述べ最後に医師として実際に労災保険関連業務に携わる場合の注意点,留意点について考えてみたい.
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