Japanese
English
講座 治療の最近の進歩(6)
消化器癌に対する制癌化学療法
Anticancer Chemotherapy for Cancer of the Digestive Organs.
前田 迪郎
1
,
古賀 成昌
1
Michio Maeta
1
,
Shigemasa Koga
1
1鳥取大学第1外科
1The First Department of Surgery, Tottori University School of Medicine.
キーワード:
消化器癌
,
制癌化学療法
Keyword:
消化器癌
,
制癌化学療法
pp.455-461
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105615
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はじめに
近年の癌に対する制癌化学療法の成績は,決して飛躍的とはいえないが,着実に向上してきているといえよう.その要因としては,種々の新しい制癌剤の開発,制癌剤のpharmacokineticsの解明とそれに基づいた薬剤の投与方法の改善,さらに,いわゆる集学治療法の進歩などが指摘される.しかし,高度の進展癌や再発癌などの外科的切除の不可能な症例に対する化学療法の成績は今日なお,決して満足できるものではない.ここでは,固形癌の中でも消化器癌に対する化学療法に焦点をしぼって,現在の動向と問題点について述べたい.
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