Japanese
English
特集 Sentinel Node Navigation Surgery
消化器癌に対するRadio-guided Sentinel Node Navigation Surgeryの開発と低侵襲手術への応用
Radio-guided sentinel node navigation surgery for gastrointestinal cancer and its application for minimally invasive surgery
北川 雄光
1
,
藤井 博史
2
,
向井 万起男
3
,
安藤 暢敏
1
,
久保田 哲朗
1
,
熊井 浩一郎
1
,
池田 正
1
,
渡邊 昌彦
1
,
大上 正裕
1
,
大谷 吉秀
1
,
小澤 壯治
1
,
古川 俊治
1
,
長谷川 博俊
1
,
中原 理紀
1
,
久保 敦司
2
,
北島 政樹
1
Yuko KITAGAWA
1
1慶應義塾大学医学部外科
2慶應義塾大学医学部放射線科
3慶應義塾大学医学部病理学
キーワード:
sentinel node
,
微小リンパ節転移
,
消化器癌
,
低侵襲手術
Keyword:
sentinel node
,
微小リンパ節転移
,
消化器癌
,
低侵襲手術
pp.307-315
発行日 2000年3月20日
Published Date 2000/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904050
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乳癌や悪性黒色腫においてその臨床的有用性が実証されたsentinel node navigation surgeryも,消化器癌についてはその仮説の妥当性そのものが検証されていない.消化管リンパ流の多様性や,消化器癌における跳躍転移の頻度からその臨床応用に否定的な見方をする専門家も多い.われわれは,99mTc-tin colloidを術前内視鏡下に消化器癌病変直下の粘膜下層に注入し,術中ガンマプローブを用いてsentinel nodeを同定する手法を開発し,消化器癌におけるsentinel node conceptの妥当性の検証を行い良好な成績を得ている.さらに,内視鏡下手術に本法を導入した新しい消化器癌の低侵襲手術を開発し,臨床実地に向けた検討を進めている.本法を用いた消化器癌根治術の合理的個別化は,従来の画一的予防的リンパ節郭清に取って代わる新しい消化器癌外科治療の方向性を示すものと考えている.
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