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特集 ファシリテーション・テクニックの再検討
脳性麻痺児に対するファシリテーション・テクニックの反省―Vojta法を中心に
Some Considerations about Facilitaion Techunics, Mainly Vojta Approach for Cerebral Palsied Infants.
児玉 和夫
1
Kazuo Kodama
1
1心身障害児総合医療療育センター
1The National Rehabilitation Center for Disabled Children.
キーワード:
脳性麻痺
,
ファシリテーション
,
ボイタ法
Keyword:
脳性麻痺
,
ファシリテーション
,
ボイタ法
pp.197-201
発行日 1986年3月10日
Published Date 1986/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105558
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はじめに
10年前のボイタ先生の講習はたいへん感動的なものであった.これからは脳性麻痺,正確には脳性麻痺になる可能性をもった中枢性協調障害を出来るだけ早期にスクリーニングし,訓練に入れてあげるシステムを全国に作っていかなければならない.それによって脳性麻痺の多くを予防していかなければならない.こうした義務感にもかられ,私なりにボイタ法の普及に努めてきたつもりである.幾つかの発表や,講演もさせていただいた.
ところが皮肉なことに,脳性麻痺児の早期診断・訓練の重要性が広く認められるようになり,各地で早期対策システムが出来てきた現在,私達は主にボバース法を中心にして指導を行い,ボイタ法は診断方法としても,訓練方法としてもほとんど用いていないのである.いったいこの間に何があったのか.その経過を述べさせていただくことで編集部から与えられた本課題への応えとしたい.
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