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特集 リハビリテーション医学の基礎―正常生理と病態生理
Ⅴ.運動治療学の基礎
中枢性麻痺の回復促進法(ファシリテーション・テクニック)の理論的基礎
Theoretical Basis of Facilitation Techniques.
上田 敏
1
Satoshi Ueda
1
1Central Rehabilitation Service, University of Tokyo Hospital.
キーワード:
中枢性麻痺
,
ファシリテーション・テクニック
Keyword:
中枢性麻痺
,
ファシリテーション・テクニック
pp.1099-1110
発行日 1977年12月10日
Published Date 1977/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103912
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Ⅰ.はじめに
―現在の問題状況―
運動療法における神経生理学的アプローチ,あるいは「ファシリテーション・テクニック」に対する関心はますますたかまりつつあり,いくつかの注目すべき論文1~6),書籍7~11)も発表されている.しかし反面,一部にはその行き過きに対する危惧の念や,複数の説のあいだの喰い違いについての困惑や,適応を選ばずに無差別にある説に立った治療をおこなった結果,かえって全体的にはリハビリテーションの目的に逆行する結果に終った例の存在など,いくつかの問題も起りつつある.
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