巻頭言
昭和60年代展望
村上 恵一
1
1東海大学医学部リハビリテーション学教室
pp.3
発行日 1985年1月10日
Published Date 1985/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105305
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時の流れに本質的節目はないとはいえ,年頭,しかも一つの“Decade”の初めに当り,いささかの懐旧と展望を,私的立場を含めて述べさせていただくこととする.
顧みれば昭和30年代の後半にようやく人口に膾炙し始めたリハビリテーションのひびきに続き,高度経済成長の波とともに関連施設が数多く発足したことであった.一方,40年代に至り理学療法士,作業療法士の組織的養成がようやく緒につき実を結び始めたとはいえ,関連の人材を伴った運営については現在に至るまで必ずしも十分な態勢が整ったとはいえない面も残されている.
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