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紹介
重度身体障害者授産施設「日の出舎」の10年の歩み―退所者の消息
Follow-up Study of the Physically Handicapped People Moved from the Sheltered Work-shop “Hinode-Sha”.
満足 駿一
1
,
蕪木 初枝
2
,
大谷 清
2
,
野町 昭三郎
2
Shun-ichi Manzoku
1
,
Hatsue Kaburaki
2
,
Kiyoshi Otani
2
,
Shozaburo Nomachi
2
1赤心堂病院整形外科
2国立療養所村山病院整形外科
1Sekishindo Hospital Dept. of Orthopedics.
2National Murayama Hospital, Dept. of Orthopedics.
キーワード:
Sheltered work-shop
,
physically handicapped
Keyword:
Sheltered work-shop
,
physically handicapped
pp.301-304
発行日 1984年4月10日
Published Date 1984/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105150
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はじめに
重度身体障害者授産施設「日の出舎」(以下単に,「日の出舎」または「施設」という)は,1971年5月に発足したが,1983年の4月までで,まる12年を経過する.この間「日の出舎」は男64名,女57名の合わせて121名の身体障害者によって利用されたが,一方,72名(男女各36名)が,同じ期間内に施設から退所した.
私達は,「日の出舎」の開設当初より,入所者の健康管理の一端に参画してきたが,これまでの当「施設」の歩みについては,既に発表し紹介した1).しかし,この様にして身体障害者の授産施設に関わっている私達にとって,ひとたび施設を退所してしまった障害者のその後の動向は,在所者に対する日頃の関心以上に,より一層に気掛かりで,常に案じられてきたことがあった.しかるに,1982年の12月,たまたま「施設」利用者の名簿を作成することになり,これを機会にこれまでの退所者についても,郵便と電話でその所在と簡単な消息を尋ねることが出来た.そこで今回は,その際の調査結果をもとにして,授産施設を退所した重度身体障害者のその後の動向について,少しく検討してみた.
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