Japanese
English
研究と報告
脊髄麻痺による長期入院患者の心身医学的側面
Psychosomatic Problem of Prolonged Hospitalization in the Cases of Spinal Paralysis.
蕪木 初枝
1
,
満足 駿一
1
,
柴崎 啓一
1
,
大谷 清
1
,
野町 昭三郎
1
,
佐野 光正
2
Hatsue Kaburaki
1
,
Shunichi Manzoku
1
,
Keiichi Shibasaki
1
,
Kiyoshi Otani
1
,
Syozaburo Nomachi
1
,
Mitsumasa Sano
2
1国立療養所村山病院整形外科
2国立武蔵療養所精神科
1Department of Orthopedics, Murayama National Sanatoruim.
2Department of Psychiatry, Musashi National Sanatorium.
キーワード:
心身医学的問題
,
長期入院
,
脊髄麻痺
Keyword:
心身医学的問題
,
長期入院
,
脊髄麻痺
pp.819-823
発行日 1980年10月10日
Published Date 1980/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104407
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緒言
昭和51年1月より同54年6月まで3年半に当院で加療した脊髄麻痺患者は389例で,このうち2年以上の長期入院者は80例20.6%を占める.脊髄麻痺そのものが高度の障害をのこしたまま社会復帰をすすめねばならぬ特殊性をもっているため,症例によっては長期入院も止むを得ぬ場合もある.しかし,この間には,長期入院によって派生する種々の弊害が心理的・身体的に影響を及ぼし,治療上,社会復帰上の障害の原因となることもみ過せない.そのような諸因子について心身医学的観点より考察した.
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