Japanese
English
特集 脳性麻痺の臨床とリハビリテーション
脳性麻痺は減少したか
Has the Prevalence of Cerebral Palsy really Decreased?
江部 高廣
1
Takahiro Ebe
1
1大阪府衛生部
1Health Department, Osaka Prefecture.
キーワード:
脳性麻痺
Keyword:
脳性麻痺
pp.173-178
発行日 1984年3月10日
Published Date 1984/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105124
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はじめに
脳性麻痺の疫学調査については,大阪府域におけるものとしては,ボバース記念病院の梶浦院長ら1)による調査研究があり,吹田市域で,昭和42年度から昭和49年度までの脳性麻痺の頻度について調査したもので,出現率は減少傾向にあると述べている.今回は,最近,実施した二つの調査結果について報告する.
まず一つは,梶浦院長らによる調査に引き続き,その後の脳性麻痺の頻度の推移を把握するために,同じフィールドとして吹田市域をとりあげ,吹田保健所を中心に,吹田市域の関係諸機関との共同作業により,昭和50年から昭和56年までの脳性麻痺の頻度について調査を実施した.調査の企画ならびに実施にあたっては,ボバース記念病院の梶浦院長,大手前整肢学園の富先生をはじめ,済生会吹田市療育園,吹田市立わかたけ園,南大阪療育園,吹田保健所に多大のご協力を得た.
第二の調査は,昭和56年に大阪府の全保健所(大阪市,堺市を除く)を対象として実施したもので,各保健所で把握している障害児の状況についての調査の中から脳性麻痺に関する部分を報告する.
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