Japanese
English
紹介
スポーツと車椅子
Chaired-Wheels for Sports.
指宿 忠昭
1
,
大胡田 茂夫
1
,
窪田 俊夫
1
,
高木 秀峯
2
,
矢部 京之助
3
Tadaaki Ibusuki
1
,
Shigeo Ōgoda
1
,
Toshio Kubota
1
,
Hidemine Takagi
2
,
Kyonosuke Yabe
3
1中伊豆リハビリテーションセンター
2湯河原厚生年金病院
3愛知県心身障害者コロニー研究所
1Nakaizu Rehabilitation Center.
2Ugawara Koseinenkin Hospital.
3Institute for Developmental Research Aichi Prefectural Colony.
キーワード:
スポーツ
,
車椅子
Keyword:
スポーツ
,
車椅子
pp.1027-1031
発行日 1982年11月10日
Published Date 1982/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104855
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はじめに
わが国の身体障害者スポーツ(以下,身障者スポーツ)は,1965年の東京パラリンピックを契機とし年々盛んとなり,全国的に身障者スポーツ大会の気運も高まっている.
また従来行政が直接育成援助してきたスポーツ大会が,車椅子バスケットボール,アーチェリー,スキー,卓球,水泳などの競技にみられるように地域性を生かし行政の協力を得ながら,身障者自らの積極的,自主的な動きの中で企画・運営がなされるようになってきている.
このように身障者スポーツは,リハビリテーションにおける治療訓練の一環として活用することにとどまらず,勤労身障者に対しても市民のスポーツとして浸透しつつあり,身障者のスポーツ活動は,社会生活および個人の生活において大きな役割を果しつつあるといえる.
一方,スポーツが競技化していく過程で,勝敗,記録を競う車椅子のスポーツ競技では,体力または技術的要因の他に使用する車椅子の性能が成績に影響するため,わが国でも徐々にスポーツに適した車椅子が開発されるようになってきている.
そこで本稿では,最近の外国選手にみられる車椅子の改造の実例を示し解説を加えると共に,改造における問題点を述べてみたい.
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