Japanese
English
特集 リハビリテーションとスポーツ
ヨーロッパにおけるリハビリテーションとスポーツの現状
Rehabilitation and Sport in Europe.
矢部 京之助
1
,
指宿 忠昭
2
Kyonosuke Yabe
1
,
Tadaaki Ibusuki
2
1フランス国立学術研究センター・神経生理学,心理生理学研究所(現在:愛知県心身障害者コロニー)
2中伊豆リハビリテーションセンター
1Centre National de Recherche Scientifique, Institut de Neurophysiologie et Psychphysiologie, de Psychobiologie Experimentale, France.
2Nakaizu Rehabilition Center.
キーワード:
ヨーロッパ諸国
,
身障者スポーツ
Keyword:
ヨーロッパ諸国
,
身障者スポーツ
pp.369-372
発行日 1983年5月10日
Published Date 1983/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104949
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
ヨーロッパ内で1976年から1979年の4年間に発表されたスポーツ関係の論文は544題に達し,そのうち18題(3.3%)が障害者スポーツに関する内容である1).国別に発表数をみると,フランス5題,ドイツ,イギリス各4題,ベルギー3題,オーストリー,スイス各1題である.この論文からも各国研究者の障害者スポーツに対する関心,理解のほどをうかがい知ることができよう.
さて標題のヨーロッパにおけるリハビリテーションとスポーツの現状であるが,ヨーロッパ諸国のリハビリテーション・障害者福祉については,二木・上田9)(1978,1979)による詳細な一連の報告がなされているので参考にされたい.またヨーロッパにおける身体障害者スポーツ(以下,身障者スポーツ)については,1962年以来,国際ストークマンデビル競技会(ISMG)に参加した経緯などからも,主にイギリス,ドイツ等が中村7,8)(1964,1975),増田4)(1964)によって報告されている.世界の主な国については朝日新聞1)(1964),山下13)(1980),その他の国についてもいくつかの報告3,6)がある.
したがって,ここではフランス,ドイツ,イギリスを中心にヨーロッパ諸国の身障者スポーツの状況を述べることにする.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.