Japanese
English
研究と報告
気泡浴が及ぼす生体への影響
The Effect of the Vibra-bath on a Human Body.
伊藤 不二夫
1
,
古家 きよ子
1
,
元木 陽一
1
,
木山 喬搏
1
,
高木 敏和
1
,
杉山 典行
1
,
中島 昭夫
2
,
青山 孝
2
Fujio Ito
1
,
Kiyoko Furuya
1
,
Yoichi Motoki
1
,
Takahiro Kiyama
1
,
Toshikazu Takagi
1
,
Noriyuki Sugiyama
1
,
Akio Nakashima
2
,
Takashi Aoyama
2
1名古屋大学病院理学療法部
2中部労災病院リハビリテーション科
1Department of Physical Medicine, Nagoya University Hospital.
2Department of Rehabilitation Medicine, Chubu Rosai Hospital.
キーワード:
気泡浴・血流量変化
Keyword:
気泡浴・血流量変化
pp.827-831
発行日 1982年9月10日
Published Date 1982/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104816
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はじめに
水治療法において水が人体に作用する機序は温度因子,浮力・水圧・流体抵抗という物理的因子,および水中化学物質による化学的因子の三つからなる.温度因子は循環器系・骨格筋系・精神神経系に影響を及ぼすが,物理的因子はこれらの他にさらに呼吸器系や皮膚・リンパの微小循環系にまで影響を及ぼす.また化学的因子は皮膚や鼻粘膜から吸入されて生体に化学的変化を生ぜしむ.著者は化学的因子の影響については浴中への漢方薬エキス1)の効果として先に検討を加えたし,また物理的因子としての超音波の水中効果も分析してきた2).今回は気泡そのものが与える物理的機械刺激に注目し,通常のサラ湯とどのような相違があるかを明らかにしようとした.
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