Japanese
English
症例
若年型糖尿病を合併した脳血管障害片麻痺患者の運動処方について
Physical Exercise Prescription for a Hemiplegic Patient with Juvenile Diabetes Mellitus.―Case Report.
花田 実
1
,
指宿 忠昭
1
,
大胡田 茂夫
1
Minoru Hanada
1
,
Tadaaki Ibusuki
1
,
Shigeo Ogoda
1
1中伊豆リハビリテーションセンター
1Nakaizu Rehabilitation Center.
キーワード:
脳卒中
,
糖尿病
,
運動処方
Keyword:
脳卒中
,
糖尿病
,
運動処方
pp.533-536
発行日 1982年5月10日
Published Date 1982/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104755
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はじめに
糖尿病治療の3原則,食事,薬物,運動のうち,前2者については,現在その治擦法はほぼ確立されているといってよい.運動が糖尿病の血糖調整を容易にし,安静がそれを悪くすることは昔から知られているが,運動の有効な根拠やその条件などは明確にされておらず,的確な運動療法の指導がなされているとは言い難い1~7).まして脳卒中片麻痺患者の糖尿病運動療法については,北村7)が「脳硬塞の機能に応じて運動を行えばよいのであり,糖尿病であるからといって特に程度を落すとかふやすとかする必要はない」と述べているのみで,片麻痺という特殊性を考慮した上での運動療法の指導にはほとんど注意が向けられていないのが現状と思われる.今回若年型糖尿病を合併した脳卒中片麻痺患者に運動処方を行い,片麻痺であるが故の若干の留意点に気づいたので報告したい.
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