Japanese
English
講座 リハビリテーション医のためのリウマチ・膠原病入門(5)
リウマチ熱
Rheumatism and Collagen Disease. 5. Rheumatic Fever.
藤田 虎夫
1
Torao Fujita
1
1鹿児島大学医学部小児科学教室
1Department of Pediatrics, Faculty of Medicine, Kagoshima University.
キーワード:
A群溶連菌
,
リウマチ性心臓病
Keyword:
A群溶連菌
,
リウマチ性心臓病
pp.399-405
発行日 1981年5月10日
Published Date 1981/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104545
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まえがき
膠原病は,その本態が不明なところが多く,これまで病因解明のために多くの研究がなされてきている.特に,近年の免疫学的知見が集積されてきて,膠原病の免疫学的異常がしだいに明らかとなりつつあるが,まだ,本態の解明までには至っていない.
膠原病のうちでも,リウマチ熱はA群β溶連菌により惹起されることは明確となっており,そのため,予防,治療,社会復帰などの方法もほとんど確立されており,先進国では減少傾向にある.しかし,リウマチ熱の発症のメカニズムについては,まだ詳細は解明されていない. ここでは,病因に対する近年の考え方,臨床的特徴と治療,社会復帰後の問題点について述べたい.
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