Japanese
English
講座
脳性麻痺の周辺(6)―未熟児
Problems relaled to the Cerebral Palsy (6): Sequelae of Premature Birth.
井村 総一
1
,
馬場 一男
1
Soichi Imura
1
,
Kazuo Baba
1
1日本大学医学部小児科学教室
1Nihon University School of Medicine, Department of Pediatrics.
キーワード:
長期予後
,
集中治療
Keyword:
長期予後
,
集中治療
pp.953-960
発行日 1979年12月10日
Published Date 1979/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104244
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
最近の胎児新生児管理の進歩に伴って,未熟児の死亡あるいは後障害発生率は以前より著しく改善されている.
後障害からみた場合,児への傷害の危険には,低酸素症,高酸素血症,アシドーシス,低体温,低血糖症,高ビリルビン血症,低栄養などがある.新生児医療の進歩した今日なお,未熟児出生が脳性麻痺などの後障害発生の原因の一つにあげられているが,それは未熟児出生そのものが直接の原因ではなく,未熟児,とくに出生体重1,500g以下の極小未熟児にこれらの危険因子が加わりやすいことによっている.
そこで本稿では,出生体重1,500g以下の極小未熟児の長期予後およびその後障害発生防止策を中心に,自験例を含めて概説することにする.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.