脳血管障害最前線 Time is brainの時代を迎えて
超急性期脳梗塞治療の現場 t-PAによる血栓溶解療法の実際と問題点
中島 隆宏
1
,
峰松 一夫
1国立循環器病センター 内科脳血管部門
キーワード:
血栓溶解療法
,
MRI
,
集中治療
,
多剤併用療法
,
脳梗塞
,
臨床試験
,
Tissue Plasminogen Activator
,
製造販売後調査
,
時間因子
,
治療成績
,
静脈内投与
,
チェックリスト
,
頭部CT
Keyword:
Clinical Trials as Topic
,
Drug Therapy, Combination
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Tissue Plasminogen Activator
,
Product Surveillance, Postmarketing
,
Time Factors
,
Treatment Outcome
,
Thrombolytic Therapy
,
Brain Infarction
,
Checklist
,
Administration, Intravenous
pp.827-832
発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008196519
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発症3時間以内の超急性期脳梗塞に対して、t-PA静注療法が認可された。t-PA静注療法を安全かつ迅速に実施するために、脳卒中診療体制の整備とt-PA静注療法の適切な実施が必要である。国立循環器病センターでは、stroke care unit(SCU)を中心とした診療体制、チェックリストを使用した適応決定により、国内外の臨床試験結果と同等以上に安全かつ有効に実施している。t-PA静注療法をより効果的に実施するための研究や、他の血栓溶解薬、血栓溶解療法の研究なども進行中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008