Japanese
English
装置と方法
新生児の経皮的酸素分圧連続測定
Continuous transcutaneous PO2 measurement in newborn infant
井村 総一
1
,
馬場 一雄
1
Soichi Imura
1
,
Kazuo Baba
1
1日本大学医学部小児科学教室
1Dept. of Pediatrics, Nihon Univ., School of Med.
pp.1097-1103
発行日 1975年12月15日
Published Date 1975/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202846
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周産期における児の低酸素症が脳障害の主要な原因の一つであることはいうまでもないが,逆に酸素の過剰投与に伴う高酸素血症も未熟網膜症やBronchopulmonary dysplasiaなどの原因として重視されている。
したがって,新生児のintact survivalを目ざすためには,適正な酸素治療を行う必要がある。酸素治療は動脈血の酸素分圧PaO2を指標とすることが望ましいが,新生児においては動脈血のsampllngに技術的な困難を伴うし,動脈管シャント(ductal shunt)に関する問題もある。さらに児のoxygenati。の状態は経時的にかなりの変動を示すので,採血による一時点でのPaO2の測定ではなお理想的とはいい難い。この問題を克服し,酸素治療に伴う後障害を防ぐべく適正な酸素治療を行うためにはpreductalでのPaO2の連続測定が望まれる。
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