Japanese
English
特集 重度障害者のリハビリテーション
医学的リハビリテーション
家庭復帰への援助
呼吸および四肢麻痺患者
The Ventilatory Failure and Quadriplegia.
宮城 雅也
1
Masaya Miyagi
1
1沖縄県立那覇病院小児科
1Department of Pediatrics, Naha Prefectural Hospital
キーワード:
在宅人工換気療法
,
在宅支援
,
呼吸麻痺
,
四肢麻痺
Keyword:
在宅人工換気療法
,
在宅支援
,
呼吸麻痺
,
四肢麻痺
pp.937-941
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107730
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はじめに
呼吸および四肢麻痺患者は,四肢麻痺に加えて,生命維持のための呼吸機能にも異常があり,重症度が高く,ほとんどの病院では集中治療室またはそれに準ずる重症病棟に入院している.そのためこのような患者の家庭復帰は難しいものとされていた.医療の進歩に伴って重症の患者も救命され,慢性呼吸不全患者は確実に増加しており,重症病床もこのような患者で満床状態となり,救急の重症患者を受け入れることが困難となりつつある.そこでこのような患者を家庭復帰そして社会復帰させることが,現在医療の大きな課題の一つとなっている.
一方,小児では,特殊な病院生活とは異なる家庭生活・社会生活が,その子の発達に大きな影響を与えるので,成長を重要視している小児医療の立場からも家庭復帰は非常に有意義である.困難な点も多いが,得られるものが多く,条件が揃えば在宅医療を積極的に進めていく必要があると思われる.われわれの症例より得られた経験を述べたい.
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