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講座
筋・神経系の電気診断(2)―筋電計とその周辺機器
Electrodiagnosis of Periferal Nerve and Muscle Involvement (2): Instrumentation for the Electromyography.
沼本 満夫
1
Mitsuo Numoto
1
1脳神経外科沼本クリニック
1Numoto Clinic.
キーワード:
電気診断
,
筋電計
,
周辺機器
Keyword:
電気診断
,
筋電計
,
周辺機器
pp.141-148
発行日 1978年2月10日
Published Date 1978/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103937
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はじめに
今日の臨床筋電図学は,単に筋の活動電位についての診断学であるだけでなく,これを利用して運動神経伝導速度を測定し,さらに,全く筋の活動電位から離れて,感覚神経の活動電位,脊髄または脳の誘発電位をも測定し,総合的に神経―筋系の診断を行う,いわゆるElectrodiagnosis of neuromuscular diseases1)に発展してきた.したがって,数年前までの筋電計は,運動神経の伝道速度を計測することができるように,筋電計と刺激装置を組合せたものであったが,今日では,これに誘発電位記録用として,平均加算器(averaging computer―商品略名CAT)や,クロナキシー計を加えてユニットとしたものが要求されるようになってきた(図1).もちろん,この傾向はelectromyographerのニードから発生したものであるが,電子機器のIC化が筋電計全体を小型軽量化せしめたことも,大きな要因である.なお,かつては,筋電計のユニットに,テープレコーダが,組込まれた時期もあったが,臨床用には余り役に立たないことから現在ではむしろ,すたれつつある.
以上のようなわけで,本稿では,筋電計,刺激装置,クロナキシー計,平均加算器,および電極についてのべることとする.
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