Japanese
English
調査
兵庫県,岡山県における義足部品の実態調査
Statistical Study of the Components of the Lower Extremity Prostheses in Hyogo and Okayama Prefecture.
武智 秀夫
1
,
明石 謙
2
,
長島 弘明
3
,
沢村 誠志
4
,
中村 幸夫
4
Hideo Takechi
1
,
Ken Akashi
2
,
Hiroaki Nagashima
3
,
Seishi Sawamura
4
,
Yukio Nakamura
4
1岡山大学理学療法部
2川崎医科大学リハビリテーション科
3川崎医科大学付属川崎病院整形外科
4兵庫リハビリテーションセンター
1Department of Rehabilitation Medicine, Okayama University Medical School.
2Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical College.
3Department of Orthopedic Surgery, Kawasaki Hospital, Kawasaki Medical College.
4Hyogo Rehabilitation Center.
キーワード:
義足部品
,
実態調査
Keyword:
義足部品
,
実態調査
pp.137-140
発行日 1978年2月10日
Published Date 1978/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103936
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まえがき
わが国の切断者のリハビリテーションを向上させる因子としては,
1)医師の啓蒙(正しい切断術,術後管理,義肢に関する知識・技術の普及)
2)よい義肢の製作(よい義肢部品の供給,製作技術者の育成,製作工房の整備)
3)義肢装着訓練(PT,OTの育成,訓練施設の整備)
4)義肢支給に関する法制上の問題(行政)
があげられる.
そしてこの4つの側面のどれをとらえてみても現在数数の問題点がある.
その中で義肢の部品を考えてみると,義肢部品は種々の電気製品,カメラ,自動車などの一般工業製品と異なり大量生産できる性質のものでない.一方,切断者の義肢に対する要求は非常に多様である.すなわち切断部位,断端の性状,年齢,職業,趣味,生活環境などによって変ってくる.その上使用される個数にも限度があり,日本中統一して1種類のものを使用したとしても,年間たかだか500~1000個ぐらいにしかなるまい.つまり多種少量の需要といえよう.
このような事実は多くの人達によって指摘され,論議されてきているが,わが国における義肢部品の実態はあまり調査されていない.
私どもは義足について,主として部品の実態を調査し分析したので報告する.
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