Japanese
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特集 筋疾患の基礎
筋疾患における電気診断の役割とその基礎
Electrodiagnosis of Myopathy: Its Role and Basis.
廣瀬 和彦
1
Kazuhiko Hirose
1
1東京都立神経病院神経内科
1Department of Neurology, Tokyo Metropolitan Neurological Hospital.
キーワード:
筋疾患
,
電気診断
Keyword:
筋疾患
,
電気診断
pp.457-467
発行日 1981年6月10日
Published Date 1981/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104558
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はじめに
筋疾患はミオパチー myopathy ともよばれ,筋線維自体が障害される疾患群の総称であり,その診断には病歴,ベッドサイド検査,組織学的・組織化学的検査,生化学的検査およびここで取り上げる電気診断法electro-diagnosisなどが必要である.
神経筋疾患の診断に利用される電気診断には表1に示すようなものがあるが,各検査法の目的から明らかなように,これらすべてが筋疾患の補助診断法として必要なわけではない.また必要なものでも,その有用性は一様ではなく,実施にあたっては,その目的に応じ各検査法を使い分けることが肝要である.
ここでは筋疾患診断上重要な普通筋電図,単線維筋電図,誘発筋電図についてその概要を記し,それらにより明らかにされる病態について述べることにする.
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