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講座
筋・神経系の電気診断(3)―筋電図の手技および注意事項
Electrodiagnosis of Periferal Nurve and Muscular Involvement (3): Practical Measures of Electromyography.
明石 謙
1
Ken Akashi
1
1川崎医科大学リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical School.
キーワード:
電気診断
,
筋電図
Keyword:
電気診断
,
筋電図
pp.213-217
発行日 1978年3月10日
Published Date 1978/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103951
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Ⅰ.筋電図検査を行う前にしておく事
筋・神経系の電気診断として行う筋電図検査(以下,EMGと省略)は種々な意味から神経学的検査の一つの補助手段であるといっても過言ではない.従って,数多くの神経学的検査事項の中の数項目としてのEMGの位置づけを,まず検者の意識の中で行うべきであろう.以下,各項目について述べる.
1.神経学的検査
少しくどいようではあるが,再びここに神経学的検査を挙げた.リハビリテーション(以下リハと省略)医として神経学的検査を習熟しておくことは無論大切である.しかもこれから述べて行くEMGは大なり小なり苦痛を伴うことが多いので,行うにしても順番は後の方にすべきであろう.大体の方向づけを行い,見当が立った所でこれを確かめるために行うべきもの,といった方が良いかも知れない.ここで神経学的諸検査の詳細は述べないが,EMGを行う前に絶対に避けて通れないものに徒手筋力テストがある.リハ医はこれを自由自在に行えねばならないのは当然のことだが,EMGの所見の多いものは筋力の低下している筋と考えても良い程で,徒手筋力テストを行なっている間に,どの筋に針を刺すかがきまってしまう.末梢神経損傷であればTinnelのサインが意外と役に立つことが多い.
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