Recommended Readings
心疾患のリハビリテーション
土肥 豊
1
1埼玉医科大学内科
pp.605-606
発行日 1977年8月10日
Published Date 1977/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103831
- 有料閲覧
- 文献概要
心疾患のリハビリテーションを論ずる場合,大きく分けて2つのカテゴリーが存在する.そのひとつは急性心筋硬塞のリハビリテーションを中心とする心疾患そのもののリハビリテーションであり,他のひとつは脳卒中後片麻痺などの身体障害に対するリハビリテーションに際してのいわゆるリスク管理面からの心機能に対する配慮という問題である.そのうち,前者に関しては,心不全,ショック,致死的不整脈などに対する薬物療法をも含めた総合的治療ならびに管理の問題であるので,内科学教科書もしくは循環器病学に関する著書を参照して頂くこととし,本文では第2のカテゴリーに属するもののみをとりあげることとする.しかし,この後者の問題とても,循環器病学に関する一般的知識に依存する所が大きく,他のリハビリテーションに関する専門書のように独立して一つのまとまった書物を推薦することはきわめて困難である.とくに和書でこの方面の独立した単行本は現在の所ないといってよい.リハビリテーション医学書の一部の章にこれらの点について記載してあるにすぎない.このような意味での記載としては,やはりH. Rusk編「Rehabilitation Medicine」,F.H. Krusenの「Handbook of Physical Medicine and Rehabilitation」(何れも邦訳あり)の中に記されているものが最も一般的にすすめられる.次に,この問題をやや専門的にとりあげてみたいと思われる方々のために以下2~3の文献を御紹介したい.ただ残念なことに全て英文であり,邦訳は今のところない.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.