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講座
歩行分析(6)
Gaite Analysis (6)
土屋 和夫
1
Kazuo Tsucchiya
1
1労災義肢センター
1Engineer: Labor Accident Prosthetic and Orthetic Center.
キーワード:
歩行分析
,
歩行分析システム
Keyword:
歩行分析
,
歩行分析システム
pp.443-448
発行日 1977年6月10日
Published Date 1977/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103801
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はじめに
労災義肢センターの第1次歩行分析システムは昭和45年度に製作完了した.これは全部全所員の協力による手作リシステムであった.これについては,既に度々報告した1~3).
その後,使用してみると,各所に改良すべき点が続出した.慎重にこれらを検討し,昭和50年度から本格的に改造に着手した.現在では,一部未完のところはあるが,ほぼその全容が整ったので,これを紹介する.
改造に留意したのは次の5点である.
(1)被験者の安全性確保のための歩行路幅の拡張,従来は幅2m,高さlm,長さ15mであったが,これを幅4m,高さlm,長さ9.8mに改造した.
(2)体の両側から3次元的な運動計測ができるように改良.異常歩行分析にはどうしても左右の不均衝を同時に計測する必要があった.従来この種のデータがあまりない.
(3)2~3歩分の垂直力分布中心跡(いわゆる体重心垂直跡)の連続計測を可能にする.
(4)足圧分布変化の計測をTV化する.これは,データ処理の迅速化,省力化の目的である.
(5)オープンラボラトリ・システムのための操作の簡便化,自動化.これは実験室使用時に,実験者自身で自由にデータ監視,再生および記録ができ,所員の力を借りずにできるようにしないとオープンにしたメリットが得られないからである.
この結果,有効歩行路長が9.8mに短縮された.予算的に止むを得なかったとはいえ,残念であった.
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