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講座
歩行分析(1)―総論と歴史
Gaite Analysis (1): Its Outline and History.
土屋 和夫
1
Kazuo Tsuchiya
1
1労災義肢センター
1Engineer: Labor Accident Prosthetic and Orthetic Center.
キーワード:
歩行
,
歩行分析
Keyword:
歩行
,
歩行分析
pp.57-60
発行日 1977年1月10日
Published Date 1977/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103729
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はじめに
歩行という運動は,一般動物の移動に必要な手段の一形式である.したがって,歩行分析といえば,すべての歩行運動全般に関する分析を論じなければならない.しかし,本講座においては,その目的上,対象をヒトの二足歩行の分析のみに限定して述べる.
ヒトの歩行に関する研究の歴史は,古くはAristoteles(B.C. 384~322)までさかのぼることができるといわれる.さらに,その後もLeonardo da Vinci(1452~1519)やBorellei(1682),Weber兄弟(1836)により継承されてきた.しかし,これらの研究はほとんど観察を主体とした定性的なものであった.
歩行の研究が科学的手法により定量化されるようになったのは19世紀後半からと考えられるので,歴史的な興味はしばらくさておき,重点を科学的な研究のみにおいてその概要を紹介する.
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