Japanese
English
特集 痙縮と固縮
痙縮に対するフェノール・ブロック―観血的運動神経ブロック法
Phenol Block for Spasticity: Surgically Exposed Motor Nerves Phenol Block.
金原 宏之
1
Hiroyuki Kimbara
1
1兵庫県立整肢施設のじぎく園
1Hyogo Prefectural Hospital for Crippled Children Nojigiku-En.
キーワード:
痙縮
,
フェノール・ブロック
,
筋電図所見
,
遠隔成績
,
作用機序
Keyword:
痙縮
,
フェノール・ブロック
,
筋電図所見
,
遠隔成績
,
作用機序
pp.810-818
発行日 1975年10月10日
Published Date 1975/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103412
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はじめに
痙縮は上位中枢神経の障害により生じた,筋の伸張反射の過度亢進であり,臨床的には運動機能を妨げ,拘縮を招き,異常姿勢を誘発する.
痙縮に対する理想的治療は筋力,知覚,平衡感覚を犯すことなく,痙縮のみを永久的に除去あるいは縮少させることである.従来より痙縮除去のための治療として薬物療法,理学療法,装具療法あるいは手術療法が用いられてきており,それぞれに得失が論じられているが,未だに理想的,決定的治療法は存在していない.
近年フェノール・ブロックによる痙縮治療法が広く用いられるようになり,その功罪,有用性が論じられている.
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