メディカルプログレス
フェノール・ブロック―フェノールによる経皮的神経ブロック/上腕義手のソケット
横山 巌
1
,
明石 謙
2
1七沢病院長
2岡山大学病院理学療法部
pp.117
発行日 1975年3月15日
Published Date 1975/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100968
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Khalili(1964)が2~3%のフェノール水溶液を経皮的に神経幹に注入して,神経ブロックによる痙性の除去に成功して以来,痙性の治療手段としてフェノールブロックは広く用いられるようになった.
手技は,まず,スティンチングの導子で最小量の電気刺激で目的とする筋肉の収縮がみとめられる地点を見出してこれを刺入部位とし,ついでテフロン被覆の注射針を導子として,同じく電気刺激を加えながら,通常,2~5%のフェノール水溶液を0.5~5cc注入する.このほか,運動点に同様の方法でフェノールを注入するモーターポイントブロックも用いられる(Halpernら1966).
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