資料
関節可動域表示ならびに測定法
日本整形外科学会身体障害委員会
,
日本リハビリテーション医学会評価基準委員会
pp.158-163
発行日 1975年2月10日
Published Date 1975/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103279
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Ⅰ.基本的事項
1.経緯
関節可動域range of motion(ROM)の表示について,わが国では第2次大戦前に慣例となっていた方法が,昭和23年日本整形外科学会総会において改訂され親しまれてきた.その後国際的交流がたかまるにつれ,各関節の基本肢位を0℃とするいわゆるZero-starting positioningを採用すべき要望が強く,昭和46年よりこの検討が日本リハビリテーション医学会においては評価基準委員会(委員長・今田拓)日本整形外科学会においては身体障害委員会(委員長・小池文英,昭和48年より橋倉一裕)がそれぞれ連繋をとりながらなされてきた.両学会とも昭和47年の評議員会において“各関節の基本肢位をすべて0℃とする.関節可動域表示法はAmerican Academy of Orthopedic Surgeonsの方式に準ずる”ことが決定され,これを骨子として昭和48年3月8日最終合同委員会において細部の検討を終了した.
その後,案はリハビリテーション医学10巻および日本整形外科学会雑誌49巻に掲載され,会員の意見を求める手続がとられた.多くの会員より意見がよせられ,これをまとめて昭和48年11月6日再び日本整形外科学会,日本リハビリテーション医学会の合同委員会が開催された.この合同委員会にはとくに日本リハビリテーション医学会より山田憲吾会長・水野祥太郎理事も出席,最終成案の成立をみた.ただし用語と手指の計測についてはこの委員会で結論を出すに至らず,用語については両医学会の用語委員会へ手指については手の外科学会に審議付託となった.
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