一頁講座 自助具・3
片麻痺のための炊事用具(2)
鎌倉 矩子
1
1東大病院リハビリテーション部
キーワード:
片麻痺
,
炊事作業
,
炊事用具
Keyword:
片麻痺
,
炊事作業
,
炊事用具
pp.255
発行日 1974年3月10日
Published Date 1974/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103114
- 有料閲覧
- 文献概要
ほんとうによく使われる自助具の条件は,シンプルなつくりであること,見た眼にぶざまでないこと,洗いやすく収納しやすいこと,いかにも特殊だというイメージの少ないこと,などである,しかもそれは,日々の,またはきわめてひんぱんに出くわす難題の解決に力を貸すもの,である.その効用は,(1)不可能だった仕事を可能にする,(2)所要時間を少なくする,(3)仕事を楽にする,(4)エネルギーを節約する,のいずれかとなろう(片麻痺の場合).(2)は,見落とされやすい割には大事なポイントである.
これらの条件と役割をそなえた炊事具は,実は,既製品の中にしばしば見い出すことができる.今回とりあげるのはその中の,比較的ポピュラーなものたちである.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.