Japanese
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特集 リハビリテーション機器
Ⅱ.日常生活動作別にみた機器
家事:炊事・調理器具―片麻痺主婦の調査と今後への展望
The Cooking Aids-The survey of hemiplegic housewives and future perspective
大川 嗣雄
1
,
隆島 美智子
Tsugio OHKAWA
1
,
Michiko TAKASHIMA
1横浜市立大学医学部付属病院
1Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City University School of Medicine.
pp.143-148
発行日 1981年1月15日
Published Date 1981/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102316
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はじめに
炊事あるいは調理は,家事動作の最も重要な部分を占めていると考えられる.しかし,家事動作の項目の中で炊事が独立した項目として扱われている事は少ない.たとえ扱われていても,炊事動作そのものの単純化や,動作に要するエネルギーの消費を少なくするための調理方法や台所そのものの配置を問題としている事が多い.一方,家事動作の問題となる対象としては,脳卒中による片麻痺や上肢切断者における片手を用いての炊事や,リーチに問題を生じる車椅子常用者の炊事が僅かにとりあげられているにすぎない.
しかし,今日我々に与えられたテーマは,炊事あるいは調理に用いる器具という,ハードウェアーの面から検討するということである.そこで,従来のアプローチとは視点を変えて,日常用いられている調理器具を,リハビリテーションの立場から見直してみるということからこの問題に取り組んでみたい.
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