印象記
第10回日本リハビリテーション医学会(1)
土屋 弘吉
1
,
長谷川 恒雄
2
,
藤田 勉
3
1横浜市大
2伊豆韮山温泉病院
3長野県厚生連鹿教湯温泉療養所
pp.845-848
発行日 1973年8月10日
Published Date 1973/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103000
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全体としての印象
第10回日本リハビリテーション医学会総会は,昭和48年5月24,25両日,杉山尚東北大学教授を会長として,杜の都仙台市において開催された.
今回の総会は日本リハビリテーション医学会誕生以来10年目の記念すべき総会であり,揺藍期ともいえる最初の10年の締めくくりであるとともに,あらたな飛躍が期待される次の10年へのスタートに当たっている.この転換期の意味を杉山会長は,「わが国のリハビリテーション医学は,医学としての研究の面で他の医学の分野の批判に十分こたえられる研究内容をそなえるべき時期であり,また医学の各分野の研究者がリハビリテーション医学という土俵のなかで本格的リハビリテーション医学研究へと統合されるべき時期である」と述べておられる.会長は今回の総会の運営にあたって,以上のことに深い配慮を払っていられることがうかがわれた.
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