ひと
第13回日本リハビリテーション医学会会長をつとめられる 横山 巌(よこやま・いわお)先生
藤田 勉
1,2
1日本リハビリテーション医学会
2長野県厚生連リハセンター鹿教湯病院
pp.426
発行日 1976年5月10日
Published Date 1976/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103557
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横山巌先生は昭23年東大卒業後物療内科へ入局された.昭31年長野県厚生連鹿教湯温泉療養所開設とともに初代所長として赴任され,温泉医学と脳卒中後遺症の治療に取り組まれた.温厚な人格と学究肌の先生が中心となり,たちまち鹿教湯温泉は町ぐるみ高血圧,脳卒中後遺症治療の場としての位置付けを確立された.また,天然の坂道や石段を利用しての訓練は近代医学的リハビリテーションの基礎を築かれたものであり,「高血圧の温泉療法」は現在にも残る業績である.昭35年福井圀彦先生に所長を譲られ,ニューヨーク大学ラスク教授の下で本格的リハビリテーション医学の研修を積まれ,順天堂大講師を経て七沢病院長に就任された.日本老年学会,リハビリテーション医学会において幾つかの脳卒中のリハビリテーションに関するシンポジスト,または司会者として活躍され,社会的にもリハビリテーション関係,福祉関係の政府機関の委員及び委員長を引受けておられ名実ともに現代日本の脳卒中後遺症のリハビリテーション医学を代表する人物である.
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