印象記
第11回日本リハビリテーション医学会
杉山 尚
1
,
高濱 晶彦
2
,
渡辺 英夫
3
,
博田 節夫
4
,
江口 壽榮夫
5
,
千野 直一
6
,
三島 博信
7
1東北大学
2神奈川県総合リハビリテーションセンター
3熊本大学整形外科
4星ヶ丘厚生年金病院
5高知県立子鹿園
6慶應義塾大学病院
7洞爺協会病院
pp.687-691
発行日 1974年9月10日
Published Date 1974/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103205
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全体としての印象
東北大学教授 杉山 尚
発足10年を終り,新しい10年目の出発を迎えた第11回日本リハビリテーション医学会の全般的印象は,講演内容の多くのものに,単なる観察記録にとどまらず,リハビリテーション医学研究のより本質的なものへのつっこみが見られたことの一語につきよう.
バイオメカニックの分野の仕事をみても,歩行機能に関する各方面からの分析,各種粗大運動の電気生理学的分析,痙性の定量化,PNFと反応時問,重心図の研究など,各種運動機能学への本格的アプローチが目立つし,義肢・装具の分野でも,単なる工夫とか使用経験から,装着と生体側の対応の研究がみられ,シンポジウムⅠ「人間工学」と合わせて特記されると思う.
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