ひと
義肢装具界の至宝―国立補装具研究所長 飯田卯之吉(いいだ・うのきち)先生
水野 祥太郎
1,2
1川崎医科大学
2大阪大学
pp.844
発行日 1973年8月10日
Published Date 1973/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102999
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戦後まもないころ.軍事保護院の職業補導所のあとを受けて所長であった私の前に,医学雑誌記者が義弟として連れて見えたのが若い日の飯田君であった.阪大工学部出身のれっきとした飛行機設計技師で,敗戦とともに失職の憂き目をかこっていたところである.義肢の設計や改良にかけていた私の夢を,彼と,教室員の坂本和英君とに托することとなったが,定員にしばられて待遇はきわめて低く,職名は舎監ということであった.
のち厚生省の松本課長(征二,鉄道弘済会理事)から人材を求められたとき,一も二もなく彼を推選する.そののちのコースはよく人の知るところ.
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