印象記
第15回日本リハビリテーション医学会
武智 秀失
1
1岡山大学理学療法部
pp.532
発行日 1978年7月10日
Published Date 1978/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104016
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第15回日本リハビリテーション医学会総会は本年5月25日,26日の両日別府市の杉の井ホテルで開催された.会長は佐賀大学の木村登副学長である.
別府市には世界的に有名な「太陽の家」があり,リハビリテーションにはゆかりの深い土地柄であることもあいまって,非常に盛会であった.リハビリテーション医学とリハビリテーションという2つの言葉は元来区別して用いられるべきであることはいうまでもない.今回の第15回総会はリハビリテーション医学の学術集会でありながら,より広いリハビリテーションの問題が多くとり入れられていた様に思え,そこに木村会長の学会運営の御努力がうかがえたように思える.会長のことばの中にも「福祉」が経済成長の関数になっていることが指摘され,“この総会でリハビリテーションの問題を日本の社会福祉の全体との関連において把握しなおそうと試みた”とのべられているが,そのお考えは参加者によく滲透したのではないかろうか.
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