Japanese
English
特集 対麻痺のリハビリテーションⅠ
脊髄損傷急性期の処置
Treatment for spinal cord injuries in acute stages.
赤津 隆
1,2
Takashi Akatsu
1,2
1九州労災病院
2九州リハビリテーション大学校
1Kyushu Rosai Hospitai.
2Kyushu College of Rehabilitation.
キーワード:
救急的処置
,
脊椎脱臼の整復
,
脊椎脊髄の手術適応
,
理学療法の実際
Keyword:
救急的処置
,
脊椎脱臼の整復
,
脊椎脊髄の手術適応
,
理学療法の実際
pp.617-624
発行日 1973年6月10日
Published Date 1973/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102953
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【抄録】 脊髄損傷の機能的予後の大半は受傷と同時に決定してしまうものである.脊髄損傷は多くは脊椎の脱臼,脱臼骨折などに伴って発生する.したがって初期の粗暴な取扱いは易損姓の脊髄にさらに傷害を加える危険がある.損傷された脊髄の変化は非可逆性であり,根本的な治療法のない現在では残されたものをさらに失うことなく,しかも大切に強化活用しなければならないが,このためには救急処置からベッドサイドでの処置まで,急性期の不安定な脊椎骨傷を持つ患者を,いかにして褥創を発生せしめず脊椎の安定性を確保するか.また脊椎脊髄に対しての手術適応について考えを述べ,われわれが行なっている方法を紹介し,あわせて早期からの理学療法の適用が,いかにその機能的予後のために重要であるかについて述べる.
脊髄損傷の急性期の処置がそのリハビリテーション達成に大きく影響し,いかなる処置も,リハビリテーションを上位として考えるべきであることを強調する.
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