海外見聞記
欧州の脊髄損傷専門病院の現状
赤津 隆
1
Takashi AKATSU
1
1九州労災病院整形外科
pp.842-845
発行日 1975年9月25日
Published Date 1975/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905247
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いとぐち
わが国の脊髄損傷の多くが次第に頸髄損傷によつて占められつつあることは,第6回日本パラプレジア学会で報告し,その対策の急ぐべきことを訴えたのであるが,その後なんら改善をみず,われわれの脊随損傷病棟も次第に永久収容施設と化しつつある.社会復帰の実態についても第9回日本パラプレジア学会で報告した通り,われわれの病院でも,7年前に比べて,確かに社会復帰率は向上しているが,残念ながら職業復帰率の向上は僅かで,家庭復帰者のみが増加している現状である.
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