Japanese
English
特集 対麻痺のリハビリテーションⅠ
対麻痺における痙性と脊髄切除術
Paraplegic spastictiy and cordectomy.
川田 平
1
Taira Kawata
1
1大阪労災病院整形外科
1Osaka Rosai Hospital, Department of Orthopedic Surgery.
キーワード:
脊髄損傷
,
脊髄ショック
,
脊髄反射の亢進
,
痙性の治療
,
脊髄切除術
Keyword:
脊髄損傷
,
脊髄ショック
,
脊髄反射の亢進
,
痙性の治療
,
脊髄切除術
pp.625-629
発行日 1973年6月10日
Published Date 1973/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102954
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【抄録】 脊髄が切断されると損傷部より末梢において完全に反射が消失し脊髄ショックとなる.一定期間この状態が続いた後,徐々に反射が恢復し次第に強くなる.まず屈曲反射がバビンスキー反射となって現われてくる.屈曲反射が強くなり,ごく小さい刺激にも反応するようになるとともに発作性の発汗や排尿排便などの反射を伴って集合反射となる.このような反射が持続すると,もはやリハビリテーションの実施に障害となるだけでなく,日常の看護にも手をやき,生命をも脅かすようになる.痙性対麻痺のリハビリテーションの前段階として,この痙性を治療することが重要な問題となってくる.古くより種々の治療が行われてきた.この痙性の中心である中枢部との連絡の絶たれた脊髄を切除してしまうのも1つの確実で比校的簡便な方法である.
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