特集 対麻痺のリハビリテーションⅠ
特集「対麻痺のリハビリテーション」によせて
土屋 弘吉
1
1横浜市大
pp.615
発行日 1973年6月10日
Published Date 1973/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102952
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リハビリテーションの中で三つの大きな柱を挙げるとすれば,それは対麻痺,片麻痺,および切断であると言えよう.そのうちでも対麻痺のリハビリテーションは,近代的リハビリテーションの発祥と共にはじまり,その発展と共に歩んで来たという点で,リハビリテーションのあらゆる面を包含し,現在では一応完成された体系を持つに至っている.
従って対麻痺のリハビリテーションにおける基本的な原則や方法論はすでに多くの成書に記載されており,これについてあらためて取上げる必要があるとは思われない.しかし実際にその衝に当っている人々にとっては,教科書的事項のほかになお多くの問題が残されており,学会でも常に主要テーマの一つとして取上げられている.その意味では対麻痺のリハビリテーションは,最も古くしてしかも常に新しい問題であるということができる.
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