Japanese
English
論説
リハビリテーションにおける医療と福祉の接点
The problem of medical and welfare approach on rehabilitation in Japan.
今田 拓
1
Hiraku Imada
1
1宮城県拓杏園
1Director of Miyagi Prefectural Takkyo-En (lnstitute for the rehabilitation of handicapped adults.)
キーワード:
保険医療
,
福祉
,
リハの費用
,
リハ教育
Keyword:
保険医療
,
福祉
,
リハの費用
,
リハ教育
pp.196-201
発行日 1973年2月10日
Published Date 1973/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102872
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【抄録】 リハビリテーションは医療と福祉両分野に大きなディマンドをもちながら,いくつかの行き詰りの要素をはらんでいる.その重大な問題として保険医療の中におけるリハビリテーションの限界と社会福祉行政の中におけるリハビリテーション医療の処遇があげられる.わが国の医療スタッフは長年にわたる保険医療にすっかり洗脳されてしまって,保険診療の中だけでリハビリテーション医療の処方権を行使しようとする.一方社会福祉行政面では訓練と称するアプローチの中に医療行為が含まれ,祉会福祉事業の中で医師は援護の実施機開の長というきわめて不可解な権限下に処方権を奪われ,相談所では判定という名の医療行為が堂々と医療法を無視して行なわれている.これらの矛盾を解くカギは医師の社会教育,社会福祉の概念,法律の整理統合,リハビリテーション費用負担区分の明確化,地方自治体を中心とした地域医療システムの開発,そして国の援助にある.
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