書評
「義足」改訂第2版―岡山大学教授 児玉俊夫 監修 岡山大学講師 武智秀夫,明石 謙 著
大川 嗣雄
1
1横浜市立大学
pp.195
発行日 1973年2月10日
Published Date 1973/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102871
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
武智・明石両氏の共著になる「義足」が,版を新たにして出版された.第1版が出版されてから4年を経過したとのことである.第1版が果した役割はここにのべるまでもないが,日本において系統的にしかも実際に即して書かれた義足の最初の本であったといえよう.したがってこの本によって医師,製作者,PTの多くが目を開かれたに違いない.
さて,その後の4年間に義肢装具に関する関心は高まり,各地での義肢装具研究会が開かれ,多くの人々が集まるようになった.また,学会においてもかなりの演題が発表され,工学者等とのチーム・ワークもとれるようになってきた.しかし,リハ医学会の義肢装具委員会の活発な活動の大半が,現状の問題の整理に費されているのも事実であり,義足1つをとっても早急に解決しなければならないことが山積している.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.