ひと
第14回リハビリテーション医学会会長をつとめられる岡山大学整形外科教授 児玉俊夫(こだま・としお)氏
杉山 尚
1
1東北大温研内科
pp.385
発行日 1977年5月10日
Published Date 1977/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103789
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東大助教授から岡大教授へ移られたのが昭和29年というから,岡山にじっくり腰をすえてから,もう1/4世紀に近い.とても,こんなご経歴には見えないほどますます若々しい.
先生を一言でご紹介すれば,人なみばずれた活動力と実行力に裏づけされた組織作りの名人といえる.それも緻密な,思考と計画のもと,天賦の実行力によって組織づくりが進められる.そして,それがいつの間にか立派に実を結んでいる.岡山において推進されたリウマチクリニックと患者登録,岡山リウマチ治療研究友の会,これらが進展して岡山リウマチ協会の発足となり,さらには身障者対策の組織化へと進んでいる.東大時代から岡大初期の研究に裏付けられた社会医療への還元のための活動は目ざましい.もう一つ.これからの医学を担う研究者の養成と医療の底辺拡大のための教育,研修制度の確立と海外交流への努力は,先生のご紹介にはどうしても欠かせないことであろう.このような指導力と組織力とは,今回の第14回リハビリテーション医学会長としても遺憾なく発揮されることであろうと大いに期待される.
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