書評
「義手」―岡山大学教授 児玉俊夫 監修 岡山大学講師 武智秀夫,明石 謙 著
石田 肇
1
1日医大整形外科
pp.257
発行日 1973年2月10日
Published Date 1973/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102882
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
このたび,武智,明石両先生の力作「義手」が世におくられるにいたったことは,まことにご同慶にたえません.両先生は,すでに「義足」,「装具」について名著を出版され好評を得ておられますが,そのしめくくりとして,いちばん難物の「義手」にいて,多年にわたる業績の結晶として本書を世に問われたものと拝します.
本書の成り立ちは,人間の手の意義にはじまり,義手の歴史におよび,上肢切断および各種義手の各コンポーネント,装着訓練,綜合判定,処方におよび,さらに補足として日本における義手の問題点,最近流行の術直後義肢装着法,種々の検査表,用語一覧表で英,独,日を対比して記載され,心にくいばかりに,かゆいところに手の届いた執筆ぶりを示しておられます.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.