書評
武智秀夫・明石 謙 著―義肢
大川 嗣雄
1
1横浜市立大学医学部リハビリテーション科
pp.206
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107024
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我が国に近・現代的なリハビリテーションという思想や技術が導入されてからすでに4半世紀を過ぎようとしている.特にその前半,1950~1960年代にかけては蘭学事始めではないが,その知識の大半を外国の文献に頼らざるをえない時代であった.しかし,そのような状況の中でも,日本語で書かれた珠玉のような名著がいつくかあった.この本の著者らの書かれた『議足』(1968年),『義手』(1972年)もそれらの名著の一つであった.今回,その名著が『義肢』として装いも新たに出版された.
その内容は,単に2つの本を一つにしたというものではなく,まさに新たな義肢という本が生まれた感じである.構成は総論,義手,上肢切断のリハビリテーション,義足,下肢切断のリハビリテーションの5章からなっている.
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