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連載 臨床研究入門【新連載】
臨床研究の意義・エビデンスのレベル
Meaning of clinical research/evidence level.
根本 明宜
1
Akinobu Nemoto
1
1横浜市立大学附属病院医療情報部・リハビリテーション科
1Department of Medical Informatics/Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City University Hospital
キーワード:
臨床研究
,
エビデンスレベル
,
研究デザイン
Keyword:
臨床研究
,
エビデンスレベル
,
研究デザイン
pp.1138-1141
発行日 2012年8月10日
Published Date 2012/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102638
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本号より6回の連載で臨床研究入門が掲載される.本号では口切りとして臨床研究の意義・エビデンスのレベルについて概説し,次号以降で研究デザイン―量的研究と質的研究,シングルケース研究法,臨床疫学的研究法,研究計画書と研究費獲得,臨床研究に関する倫理指針と日常診療で気になることを汎化する方法論を順次取り上げる.
リハビリテーション科は診療科のなかでも医師不足とされ1),日常診療に忙殺される医師が多いことに疑う余地はない.しかし,臨床だけでなく,リハビリテーション医学を科学とし,リハビリテーション科を医療に不可欠な診療科として確固たるものにすることが,若手の医師を集め,障害をもつ方に遍くよりよいリハビリテーションを提供する一助となると考える.そのために,日々の忙しい臨床のなかでも研究を行い,自分たちが行っている医療が正しいことを証明する必要があり,患者の役に立っていることを示して行くことは重要である.また,新たな発信を積極的にしないにしても,新たな治療法の有効性を患者の主治医として適切に判断せねばならず,臨床研究をしなくても臨床研究についての知識は求められる.
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