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連載 緩和医療のアップデート・Vol.12
緩和ケア研究アップデート
-――同領域の研究手法の工夫と今後の課題
Palliative care research update
――Innovations in research methods and future challenges
前田 一石
1
Isseki MAEDA
1
1千里中央病院緩和ケア内科
キーワード:
緩和ケア
,
臨床研究
,
研究デザイン
Keyword:
緩和ケア
,
臨床研究
,
研究デザイン
pp.193-198
発行日 2024年7月13日
Published Date 2024/7/13
DOI https://doi.org/10.32118/ayu290020193
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◎緩和ケア領域の臨床研究は,患者の状態が不安定であるため,研究の実施にあたってさまざまな段階で問題がある.近年の緩和ケア臨床研究で用いられているクラスターランダム化試験/ステップウェッジ試験,ウエイトリストコントロール試験,クロスオーバーデザイン/N-of-1試験,実施可能性研究,レジストリ研究/リアルワールド研究,混合研究法,実装研究について,それぞれの使用例をあげてメリット・デメリットを概説した.加えて,研究デザイン以外の留意点として,研究体制の構築,適格・除外基準の設定,アウトカム,同意取得方法,介入の標準化,脱落・欠測の取り扱いについて述べ,最後に緩和ケア臨床研究の課題と今後のエビデンス発信基盤の構築に向けた方策について展望した.
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