Japanese
English
特集 ボツリヌス治療とリハビリテーション
脊髄損傷
Spinal cord injury.
池田 篤志
1
Atsushi Ikeda
1
1吉備高原医療リハビリテーションセンター
1Kibikougen Rehabilitation Center for Employment Injuries
キーワード:
脊髄損傷
,
ボツリヌス治療
,
褥瘡
Keyword:
脊髄損傷
,
ボツリヌス治療
,
褥瘡
pp.851-858
発行日 2012年6月10日
Published Date 2012/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102552
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はじめに
脊髄損傷(以下,脊損)のリハビリテーション医療においては,損傷高位に応じて獲得すべき日常生活動作(activities of daily living;ADL)を設定するが,その達成の可否に多大な影響を与えるのが,脊損に付随する合併症の存在である.
痙縮はADL阻害因子のひとつとして非常に重要で,痛みの原因や生活の質(quality of life;QOL)の低下にもつながる.さらに,全国脊損データベースの分析では,痙縮の合併により入院期間が長くなることも報告されている1).一方,他の疾患同様,痙縮はADL動作獲得の有効な因子として働いている場合もあり,脊損者において痙縮のコントロールを行うにあたってはその生活に関する知識や豊富な経験が必要になってくる.
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