Japanese
English
特集 上肢機能障害へのアプローチ
頸髄損傷
Cervical spinal cord injury.
池田 篤志
1
,
古澤 一成
1
Atsushi Ikeda
1
,
Kazunari Furusawa
1
1吉備高原医療リハビリテーションセンターリハビリテーション科
1Kibikogen Rehabilitation Center for Employment Injuries
キーワード:
脊髄損傷
,
肩
,
VLT
,
ADL阻害因子
Keyword:
脊髄損傷
,
肩
,
VLT
,
ADL阻害因子
pp.1309-1315
発行日 2007年11月10日
Published Date 2007/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101106
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はじめに
脊髄損傷においては,残存運動機能からみた獲得可能なactivities of daily living(ADL)が多くの成書に示されているが,実際にはそこに到達するのに難渋する症例が多い.当然のことながら,ADLには運動麻痺だけでなく多くの要素が関与しているためである.とくに,麻痺域が上肢にまで及ぶ頸髄損傷者では,感覚障害や疼痛,筋緊張異常,関節可動域(ROM)制限などの影響を受けやすい.頸髄損傷者において良好なアウトカムを得るには,複雑な上肢の障害について病態を正確に把握し,適切なゴール設定とリハビリテーションアプローチが必要となる.
本稿では,頸髄損傷者の上肢機能障害に対する新しい評価の紹介,リハビリテーションを進めていくうえでの評価のポイントやリハビリテーションアプローチに対する注意点を中心に述べていく.
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