Japanese
English
器械
脊髄損傷者の褥瘡予防―ROHO® mattressによる臥床時の体圧軽減効果
Prevention of Decubitus Ulcers among Spinal Injured Individuals
井上 虎吉
1
Torakichi Inoue
1
1中部労災病院リハビリテーション診療科
1Department of Rehabilitation Medicine, Chubu Rousai Hospital
キーワード:
褥瘡
,
decubitus ulcer
,
予防
,
prevention
,
脊髄損傷
,
spinal injury
,
マットレス
,
mattress
,
体圧評価
,
body pressure evaluation
Keyword:
褥瘡
,
decubitus ulcer
,
予防
,
prevention
,
脊髄損傷
,
spinal injury
,
マットレス
,
mattress
,
体圧評価
,
body pressure evaluation
pp.917-922
発行日 1992年8月25日
Published Date 1992/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900913
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抄録:臥床時の褥瘡予防のために,日常用いられるマットレス,クッション材について,脊髄損傷を主とする患者19例(男17,女2)と,健常男女各9例において身体(仰臥位での仙骨部と側臥位での転子部)とクッション材の間の体圧を英国Talley社製空気圧測定器で測定した.その結果,米国ROHO社***製mattressでは小動脈圧28~32mmHg以下の値を示し,実際の経験でも導入以来2年以上夜間(18時~翌8時)の体位変換をせずに,褥瘡の発生を見ていない.ムアツふとん®(ポリウレタン波型マット)では比較的低い値を示したが,上記の値に収まらず骨突出部の発赤を認めたため,クッション材を併用し,一般に用いられるパラマウント社製のチェッカーマット®では,はるかに高い値を示したのでクッション材を併用すると共に,定時の体位変換が必要と思われた.臥床時の褥瘡予防のためには,看護ケア以外に良好なマットレスやクッション材と簡便な体圧計による患者の状態把握が必要である.
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